ロシア軍がウクライナに侵攻して、1ヵ月くらい経ちました。
日本にいると、普段は戦争というものを身近に感じることはありませんが、さすがに今は、少しは身近に感じます。
実際は、世界では、常に、戦争や紛争が起きているのですが…。
戦争や紛争を解決するためには、高い抽象度で世界を見ることが必要です。
高い抽象度を持つとは、次のようなことを言います。
自分のことだけを考えているよりも、自分と相手のことを考えている方が、抽象度が高いです。また、自分と相手のことだけでなく、その場にいる人全員のことを考えている方が、より抽象度が高いです。
自分の会社のことだけを考えているよりも、自分の会社と相手の会社のことを考えている方が、抽象度が高いです。また、すべての会社のことを考えている方が、より抽象度が高いです。
自分の業務のことだけを考えているよりも、自分の部署全体のことを考えている方が、抽象度が高いです。また、会社全体のことを考えている方が、より抽象度が高いです。
自分の国のことだけを考えているよりも、自分の国のことと隣の国のことを考えている方が、抽象度が高いです。また、世界のすべての国のことを考えている方が、より抽象度が高いです。
要は、高い抽象度を持つとは、より高い視点で、物事を見るということです。
問題解決をするときは、なるべく高い抽象度で物事を見ることが必要になります。
戦争や紛争に関して言うと、自分の利益、自分たちの利益だけを考えていては、戦争や紛争はなくなりません。
全ての人の利益を考えなければ、戦争や紛争はなくならないということです。
さて、このような発想は、自己実現においても言えます。
例えば、幸せな人生を歩みたいと思っている人が、仕事のことだけ、家族のことだけ、恋人のことだけ、趣味のことだけを考えているというように、一つの物事しか見ていないと、それに関しては上手くいっていても、結局は、幸せを感じられないということが起こったりします。
なので、一つの物事だけを見るのではなく、仕事、家族、恋人、友人、地域社会、趣味等、自分が重要だと考える複数のことが満足できている状態を「幸せな人生」と考えるというように、高い抽象度で、自分のゴールを設定することが必要になります。
普段の生活に追われていると、どうしても、目先のことにとらわれてしまい、視野が狭くなってしまいます。
ですから、意識して、視点を高く持ち、全体を見るようにします。
今のことだけを考えるのではなく、先々のことも考える。
仕事のことだけを考えるのではなく、家族、友人、趣味等のことも考える。
目先のことだけを見ていては、現状を打破することは難しいです。
高い抽象度で、活動全体、人生全体を見ることが、自己実現や人生を良くするためには必要なのです。