自己実現コーチ 伊藤豪

幸福に必要なのは「社会の安定」「精神の安定」「自己実現」。それらについて語るブログです。

素直な気持ちを表現できる?

私が小学校3年生の時、図工の授業で、「お面」をつくることになりました。

 

その頃、私は「素直な心」を持っていたので、みんなが「お面」をつくる中、兜(頭にかぶるタイプ)をつくりました。デザインは、クモです。

 

当時私は、昆虫が大好きで、家のそばにあった森で捕まえてきたカマキリやバッタを飼っていました。

 

近所の人からは、昆虫博士と言われていました。

 

特別詳しかったわけではありませんが、その頃は、昆虫がとても好きだったので、クモの兜をつくったのでした。

 

なぜ、クモにしたのかは覚えていません。単純に、そのデザインが好きだったのか、興味があったのか。

 

とにかく私は、素直な気持ちで、「クモの兜をつくる!!」と決めたのでした。

 

 

親の知人に図工の先生がいたのですが、その人は、クモの兜を見て、これはすごくいいねと、見るたびに言ってくれました。

 

私も、今思うと、とても面白い作品だったと思います。

 

 

 

私は、小学校4年生頃から、周りの目を気にするようになり、「人と違うこと」「変わっていると思われること」に対して、敏感になっていました。

 

私が小学校5年か6年の時、図工の時間に壁掛け(ハンガー)みたいなのをつくり、そこに絵を描いたのですが、その時描いたのは、当時、筆箱等に書いてあったカンフーっぽい絵です。

 

その絵を、そのままマネして書いたのでした。

 

そこには、自分の「感性」や「創造性」というものはありません。何しろ、一般に流通している筆箱に描いてある絵を、そのまま描いたのですから。

 

私は、「無難なもの」を書いたのでした。

 

 

私の場合、その後、中学生頃から、「普通がきらい」「普通だと面白くない」と思うようになり、自分の「本心」「感性」「素直な気持ち」を表現するようになりましたが、多くの人は、小学校4年生頃から、周りの目を意識し、そのまま大人になっているように思えます。

 

その場合、大人になったら、「自分は何がしたいのか分からない」「自分のやりたいことが分からない」というようになることがあります。

 

長い間、自分の「感性」や「素直な気持ち」を抑え込んで生きてきたため、そうなってしまうのです。

 

 

TICEコーチングには、ゴール設定のルールがあり、その中に「本心からやりたいことをゴールに設定する」というのがあります。

 

「本心からやりたいことをゴールに設定すること」がとても重要ということですが、これができない人が、意外と多いです。

 

そういう人は、親の影響を受けたり、周りの目を気にしたりして、自分の「素直な気持ち」を表現しなくなり、今に至っているのだと思います。

 

どういう人生を送るかは、それぞれが決めることなので、自分の「感性」や「素直な気持ち」を完全に抑えたまま一生を終えても別にいいという人は、別にいいのですが、それらを意識してみるのもいいのではないでしょうか。

 

やってはいけないことは、やってはいけませんが、自分の「感性」や「素直な気持ち」を表現すること自体は、悪いことではありません。

 

趣味、ファッション、インテリア等、自分の「感性」や「素直な気持ち」をぶつけても問題ないことで、それを試してみてはどうでしょう?

 

たとえ「変」でも構いません。むしろ「変わってる」くらいの方が、面白くていいと思います。

 

 

自分の「感性」や「素直な気持ち」でやってみると、面白い発見が、あると思いますよ。