自己実現コーチ 伊藤豪

幸福に必要なのは「社会の安定」「精神の安定」「自己実現」。それらについて語るブログです。

あなたは、パブロフの犬ですか?

 

あなたは、パブロフの犬を知っていますか?

 

パブロフというのは、ロシア人の科学者の名前で、犬の名前ではありません。

 

彼は科学者です。彼は、犬を使って、条件反射の実験をしました。

 

 

犬にエサを与えるときに、「ビーーーーーッ」とブザーを鳴らします。

 

その後に、「エサ」を与えます。

 

これを何度も繰り返すと、「ビーーーーーッ」というブザーの音と、「エサ」がセットになって、犬の記憶に刷り込まれます。

 

 

なので、その犬は、「ビーーーーーッ」とブザーを鳴らすと、「エサ」を与えなくても、エサがもらえると思って、ヨダレを垂らすようになります。

 

その犬は、「ビーーーーーッ」というブザーの音に勝手に(無意識的に)反応して、ヨダレを垂らすようになるのです。

 

これが、条件反射ということです。

 

 

犬を飼ったことがある人なら分かると思いますが、大抵の犬は、誰かが「リード」を手にすると、散歩に連れていってくれると思い、テンションが上がります。

 

これは、「リードを持つ」という行為と「散歩に行ける」というポジティブな感情(うれしい、楽しい等)がセットになって記憶に刷り込まれているため、そうなると考えることができます。

 

 

 

このようなことは、犬に限ったことではなく、人間でも起こります。

 

ネガティブな感情を伴う経験をすると、「その時の状況」「そのときの自分の行動」「その場所」等と、「ネガティブな感情」がセットになって記憶に刷り込まれるので、「その時の状況」「そのときの自分の行動」「その場所」等と似た状況になると、なぜだか分からないけど「ネガティブな気持ち」になったりします。

 

トラウマがそうです。

 

特に、強い情動を伴う体験だと、無意識に深く刻み込まれるので、そうなってしまいます。

 

 

 

さて、ここまでの話は、自分の意識的な行動の結果起こることではなく、いわば「受け身」の結果の話です。

 

ですが、これを意図的に、自分の成長や苦手の克服に活用することができます。

 

自分が考える「理想の行動」と「うれしい」「楽しい」「喜ばしい」「誇らしい」「気持ちいい」「清々しい」等のポジティブな感情をセットにして、自分の無意識に刷り込みます。

 

そうすると、「理想の行動」をしたときに、条件反射的にポジティブな感情が湧いてくるので、「理想の行動」を積極的にするようになります。

 

 

「失敗を恐れず積極的に行動する」「周りの人に親切に接する」「常に平常心を保って行動する」等々、何でもいいのですが、自分が考える「理想の行動」と「ポジティブな感情」をセットにして、自分の無意識に刷り込んでください。

 

そうすると、「理想の行動」をしたときにポジティブな感情になれるので、積極的に、そのような行動をするようになります。

 

その結果、「理想の自分」に変わっていくことができます。

 

アファメーション、ビジュアライゼーション、セルフトークのコントロールでそれを行なうと効果があるので、是非やってみてください。

 

続ければ、必ず、「理想の自分」に変わっていくでしょう。

 

 

 

あなたは、パブロフの犬ですか?

 

犬たちは、完全に受け身の状態で実験に使われていました。

 

私たちは、自分の意志で、「理想の自分」を手に入れるべきだと言えるでしょう。

 

 

※実験に使われたワンちゃん達は、可哀そうですね。