自己実現コーチ 伊藤豪

幸福に必要なのは「社会の安定」「精神の安定」「自己実現」。それらについて語るブログです。

あなたの無意識に張り付いた「保護フィルム」!?

 

こんにちは、プロコーチの伊藤豪です。

 

全ての人には、スコトマ(心理的盲点)があります。固定観念と言ったら分かり易いかもしれませんね。

 

スコトマは、すべての人にあるのですが、それがあるということは、見えなくなっている部分があるということなので、厄介です。

 

何か実現させたいときに、「そのためにはこのやり方が必要」と無意識のレベルで思っていると、別のやり方に気づくことができません。

 

「今のやり方が、間違っているのではないか」と考えることができないので、結構恐ろしいです。

 

 

このスコトマについて、私の面白い経験があります。

 

 

新品のケータイやリモコン等のディスプレイに「保護フィルム」が貼ってありますよね?

 

他の家電製品などにも、「保護フィルム」が貼ってあるものがあります。

 

私は、以前、「保護フィルム」は、しばらくの間付けておくものだと思っていました。

 

なので、すぐには剥がさず、しばらくの間、それを付けたままにしていました。

 

 

20年位前だったと思いますが、私は、新しいガラケーを買いました。

 

そして、私にとっては当然のことでしたが、ディスプレイについている「保護フィルム」を付けたままにしていました。

 

あるとき友人が、「豪君、なんで、それ付けてるの?」と言いました。

 

私は、はじめ何のことだか、さっぱりわかりませんでした。何しろ、それを付けておくのは、自分にとっては普通のことだったからです。

 

私が、何のことだか分かっていないことに気づいた彼は、こう言いました。

 

「それは、『保護フィルム』だから、普通は、ケータイを買ったときに、店員がそれを剥がして渡すんだけど、店員が剥がさなかったから、使うときに自分で剥すんだよ」

 

それを聞いても、私は、何のことだかよく分かりませんでした。

 

何しろ、自分にとっては普通のことだったので。

 

友人は、「別に付けておきたかったら、付けておけばいいんだけどさぁ」と言いました。

 

 

私は、すぐに理解できなかったので、理解できていないまま、それを剥がすのも何なので、その時は、剥がしませんでした。

 

家に帰って、良く考えて、「確かにこれは、付けておいても意味がないな」と思ったので、それを剥がしました。

 

 

私は、「なんで自分は、それを付けているのだろう?」と考えたところ、自分の親に、その原因があると思いました。

 

私が子供の頃、親が新車を買ったとき、車のシートに、シートを保護するためのビニールカバーが覆いかぶさっていましたが、私の親は、しばらくの間それを剥がさずに、普通に、そのビニールカバーの上に座って、車を運転していました。

 

当然私も、そのビニールカバーの上に座っていました。

 

 

そうです。私の親が、それを剥がさない人だったのです。

 

車を買い替えるたびに、いつもそのような状態だったので、私にとっては、「それが普通」になっていたのでした。

 

 

ちなみに言うと、実家を立て替えて20年経ちますが、少し前まで、トイレの壁に設置してあるウォシュレットを操作するパネルのディスプレイには、「保護フィルム」が付いていました。

 

私は、「保護フィルム」を見るたびに、自分の経験を思い出すので剥がしたくなるのですが、トイレの「保護フィルム」については、放っておきました。

 

その結果、20年たっても、付いたままだったのでした。

 

 

「自分にとって普通」になっていると、それを疑うことができないので、結構恐ろしいです。

 

「保護フィルム」くらいだったら、どうでもいいのですが、実現させたいことがあるのに、無意識のレベルで自分が思い込んでいる「正しいやり方」があると、「別のやり方」が全く見えません。

 

そして、「別のやり方」が見えないがために、いつまでたっても、実現できないままになってしまいます。

 

 

それを解消するために必要なのは、やはり「ゴール設定」です。

 

自分が実現させたいことを、しっかりとゴールに設定する。

 

そして、自分はそれを実現させることができる奴だと、エフィカシーを高める。

 

それを、セルフトークのコントロールアファメーション、ビジュアライゼーションで、自分の無意識に刷り込む。

 

無意識に働きかけることによって、自然とスコトマ(心理的盲点)が外れるのです。

 

 

スコトマは、意識していても、少なからずできてしまうので、常に意識しておいた方がいいです。

 

あなたも意識して、あなたの無意識に張り付いた「保護フィルム」を剥がしていきましょうね。