人間が幸福になる上で、「精神状態が安定していること」は必要不可欠です。
そこで、私が考える「精神状態を安定させる方法」について、お伝えしたいと思います。
精神状態を安定させる上で、特に重要になるのは、次の3つです。
1、自分を「常に、あらゆる恩恵に心から感謝している状態」にすること
2、自分を「常に、運命を受け入れている状態」にすること
3、自分を「常に、自分の存在価値を実感している状態」にすること
これらについて、順番に説明してみたいと思います。
1、自分を「常に、あらゆる恩恵に心から感謝している状態」にする
世の中には、ネガティブな人とポジティブな人がいます。
ネガティブな人は、一日を振り返るときに、その日にあった嫌なことを思い出します。一年を振り返るときに、その年にあった嫌なことを思い出します。一生を終えるときに、人生で起きた嫌なことを思い出します。
一方、ポジティブな人は、一日を振り返るときに、その日にあった良かったこと、楽しかったことを思い出します。一年を振り返るときに、その年にあった良かったこと、楽しかったことを思い出します。一生を終えるときに、人生で起きた良かったこと、楽しかったことを思い出します。
さて、ネガティブなことに意識がはまっている人と、ポジティブなことに意識がはまっている人と、どちらが幸福と言えるでしょうか?
それは、当然、ポジティブなことに意識がはまっている人です。
人生には、いいことも嫌なことも起こりますが、ネガティブなことに意識がはまっていると、ネガティブなことばかりに目が向くので、人生は、嫌なことばかりに見えます。
ですから、そういう人は、幸福を感じるのが難しくなります。
逆に、ポジティブなことに意識がはまっていれば、ポジティブなことばかりに目が向くので、人生は、良いこと、楽しいことばかりに見えます。つまり、幸福を感じやすくなるのです。
それと同じで、自分を、「『自分は、様々な恩恵を受けることによって生きることができている』と実感している状態」、また「常に、様々な恩恵に対して、心から感謝している状態」にすれば、心が穏やかになります。
生きていると、次から次へと困難なことや理不尽なことが起こりますが、そこに意識がはまっていたら、精神は安定しなくなります。
ですから、意識的に、自分を「『自分は、様々な恩恵を受けることによって生きることができている』と実感している状態」「常に、様々な恩恵に対して、心から感謝している状態」にするのです。
「自分が受けている恩恵」と「自分が受けている理不尽なこと」を比較して、「理不尽なこと」の方が多いから、私は感謝しないということではありません。
「常に、自分が受けている恩恵に目を向けている状態」、そして「常に、その恩恵に対して感謝の気持ちを持っている状態」でいる方が、精神衛生上いいから、意識的に、自分をその状態にするのです。
つまり、幸福になるために、意識的に、自分をその状態にするのです。
「常に、自分が受けている恩恵に目を向け、常に感謝の気持ちを持っている状態」と「常に、日々起こる嫌なことや理不尽なことに目を向け、怒ったり、イライラしたりしている状態」と、どちらが幸福な状態と言えるでしょう?
それは、当然前者なのです。
つづく